料理が苦手を脱出する5ステップ:段取り・味見・後片付けの習慣術
「レシピ通りに作ってるのに、なぜかバタバタする」「味が毎回ブレる」「片付けがしんどくて自炊が続かない」――もし当てはまるなら、原因はセンスではなく“型(いつも同じ動き)”がまだないだけです。そこでこの記事では、料理初心者が今日から実践できる5ステップの習慣を、段取り→味見→片付けの順で、なるべく迷わない形にまとめます。
まず結論|苦手脱出は「型」を1つずつ増やすだけ
最初にお伝えしたいのは、料理が苦手に感じるときの正体です。実は多くの場合、味や技術そのものよりも、途中で発生する迷い(判断の多さ)がストレスになっています。だからこそ、いきなり難しいレシピに挑むより、「毎回同じ順番で動ける型」を先に作るのが近道です。
そこで今回は、迷いを減らす“型”を5つに分けて順番に入れていきます。言い換えると、料理の上手さを「才能」ではなく「再現できる手順」に落とし込む、という考え方です。
- ステップ1:作る前に迷いを消す(段取り)
- ステップ2:火にかける前に勝つ(下ごしらえ)
- ステップ3:火加減を固定して事故を減らす(加熱)
- ステップ4:味見をテンプレ化してブレを止める(味付け)
- ステップ5:片付けを“仕組み”でラクにする(後片付け)
なお、全部いきなり完璧にする必要はありません。むしろステップ1だけでも取り入れると、体感でラクになります。
関連記事:最短で料理上達するロードマップ:30日練習メニュー&チェックリスト /
料理のストレスを減らすコツ|イライラの原因別・対処チェックリスト
ステップ1|料理前に“迷い”を潰す:段取り30秒チェック
まず取り組むべきは、料理を始める前の“準備の型”です。というのも、苦手な人ほど作りながら「次どうする?」「あ、調味料どこ?」が連発し、そのたびに集中が切れてしまいます。そこで、始める前に30秒だけ“迷いの元”を潰しておくと、キッチンが驚くほど静かになります。
30秒チェックはこの3つだけ
ここでは、覚えることを増やしません。むしろ「最低限これだけ」を固定します。たった3項目でも、行動が決まると迷いが減り、結果として作業が早くなります。
- ① ゴール:今日作るものを1行で言う(例:鶏の照り焼き+味噌汁)
- ② 道具:使う道具を先に出す(包丁・まな板・フライパン・菜箸・皿)
- ③ 流れ:「切る→火→味→盛る」の順で、次の作業を頭に置く
ミニコツ:とはいえ、レシピを最初から最後まで読む必要はありません。最低限「材料」「加熱時間」「味付けのタイミング」だけ先に見れば、迷いが激減します。
参考:NHK「きょうの料理」|家庭で再現しやすい段取りの考え方
献立で迷いが止まらない場合は、迷わない献立テンプレ(主菜・副菜・汁物の組み合わせ表)や、
ワンパン15分×5日メニューを“固定枠”にすると、判断疲れが一気に減ります。
ステップ2|最初の10分で勝つ:下ごしらえの固定ルール
次に大事なのは、火にかける前の動きです。というのも、料理がうまくいく人は、加熱を始める前にほぼ勝っています。反対に失敗しやすいのは「加熱しながら切る」「探し物をしながら加熱する」パターン。ここを直すだけで、焦げ・生焼け・味ムラがぐっと減ります。
初心者がつまずきやすい“あるある”
まずは「自分がやりがちな失敗」を言語化しておきましょう。なぜなら、原因が見えるだけで、次の一手が決めやすくなるからです。
- 炒め始めてから野菜を切る(→焦げる/火が通らない)
- 調味料を探している間に加熱が進む(→パサつく/固くなる)
固定ルール:この順で動く
そこで、迷いを減らすために「順番」を固定します。ポイントは、作業を切る・並べる・計るの3つに分解し、毎回同じ流れにすること。慣れるほど、スピードと安定感が同時に上がります。
- 切る:食材を全部切る(同じ食材はサイズをそろえる)
- 並べる:切った順に左→右へ置く(探さない)
- 計る:調味料を小皿に出す(中盤用/仕上げ用で分ける)
そして、小皿を2つ使うだけで「入れすぎ」が減ります。つまり、味が濃くなりがちな人ほど小皿が効きます。
基本動作をまとめて押さえるなら → 料理の基本(切る・焼く・煮る) /
買い物&在庫の迷いを減らすなら → 在庫管理×保存テク
ステップ3|火加減は固定でOK:強火を封印する
そして、ここからが“事故を減らす”パートです。料理で起きる失敗の多くは、実は「火が強すぎる」ことから始まります。強火は時短っぽく見えますが、初心者ほど焦がしやすく、中が生のままになりがち。だからこそ、まずは火加減を“固定”して、再現性を上げましょう。
迷ったらこの基準(ざっくりでOK)
「弱火・中火・強火」の正解を完璧に覚える必要はありません。むしろ最初は、“安全に仕上がる火”を選ぶほうが上達が早いです。そこで、迷ったら次の基準に寄せてください。
- 焼く:中火で色づけ→その後は弱火寄せで中まで火を通す
- 炒める:中火(油がサラッと動くくらい)
- 煮る:沸いたら弱火(コトコトを保つ)
今日の目標:まずは「焦がさない」。というのも、焦がさなければ、味はあとから直せます。
参考:厚生労働省|家庭でできる食中毒予防(加熱の考え方の基本)
「中まで火が通ったか不安」を“数字”で消すなら → 料理用温度計の使い方:肉・揚げ物・パンのベスト温度早見表
ステップ4|味見をルール化:ブレを止めるテンプレ
次は「味が決まらない」を解決します。とはいえ、味がブレるのは味覚が悪いからではありません。多くの場合、味見の回数が少ない/足し方が大きいだけです。そこで「味見のタイミング」と「直し方」をテンプレ化し、毎回のブレを止めます。
味見は2回で十分(この順で)
ここで大事なのは、味見を“感覚”ではなく“手順”にすることです。回数が決まると、途中で焦って足しすぎることが減り、結果として味が安定します。
- 中盤の味見:方向性チェック(薄い?濃い?)
- 仕上げの味見:香りと輪郭の調整(最後の微調整)
直し方テンプレ(迷ったらこれ)
さらに、味がズレたときの「最初の一手」を決めておくと安心です。つまり、迷っている時間が減り、修正が小さく済みます。次のテンプレをそのまま使ってください。
- しょっぱい:水・出汁で薄める → 甘味 or 酸を少しでバランス
- 甘い:塩ひとつまみ → 酸を数滴 → 軽く加熱
- ぼやける:塩を少し → 醤油少量 → 香り(こしょう/柑橘/薬味)
最重要ルール:そして、足す量は小さじ1/4ずつ。大さじで一気に動かすと、戻すのが大変になります。
参考:うま味インフォメーションセンター|うま味と味のまとまりの考え方
「味がブレる」根っこを整える練習法はこちら → 味のセンスを磨くために味見を繰り返す
ステップ5|片付けを半分に:洗い物を増やさない設計
最後は「続かない」問題の核心です。自炊が続かない最大の原因は、味よりも「片付けが重い」ことが多いです。だからこそ、片付けは根性ではなく仕組みでラクにするのが正解。ここでは“洗い物が増えない動き”を固定します。
片付けがラクになる3ルール
ここでも、やることを増やしません。むしろ「増えないように作る」視点がポイントです。つまり、作業台に物を溜めないだけで、片付けの体感は半分になります。
- ① 使い終わったら即シンクへ:作業台に山を作らない
- ② 待ち時間に洗う:煮てる2分でボウル1個洗える
- ③ 一軍だけで回す:道具を増やすほど片付けが重くなる
衛生もついでにラクに:さらに、生肉・生魚のあとは、手洗い&道具洗いを“作業の一部”にすると、後半のストレスが減ります。
買い物〜片付けまでをまとめて軽くしたい人へ → 料理が面倒くさい…を抜け出す時短ルーティン|買い物〜片付けまで
まずは7日だけ|苦手脱出ミニ練習メニュー
とはいえ、5ステップを一気に全部やろうとすると、逆に疲れます。そこで、まずは1週間だけ「型を増やす順番」を決めて、軽く試してみましょう。小さく回すだけでも、ちゃんと変化が出ます。
| 日 | やること(型) | 目標 |
|---|---|---|
| Day1 | ステップ1:30秒チェック | 迷いを減らす |
| Day2 | ステップ1+2:先に切る&小皿 | バタつきを減らす |
| Day3 | ステップ3:強火を封印 | 焦がし事故を減らす |
| Day4 | ステップ4:味見2回 | 味のブレを止める |
| Day5 | ステップ5:待ち時間に洗う | 片付け負担を減らす |
| Day6 | 全ステップを“60点”で通す | 型をつなげる |
| Day7 | 写真を撮って振り返り | 成長ポイントを1つ見つける |
ポイントは「7日で得意になる」ではなく、まず苦手感が薄れること。そこまで行けば、続けるのがラクになります。
「週末に大量に作る」が続かない人へ → 作り置きが続かない人へ|“週1仕込み”を最小化するコツ
すぐ使える|初心者向け「失敗しにくい定番3品」
最後に、練習の“題材”を用意します。練習は、難しい料理より“失敗しにくい定番”が最強です。ここでは、5ステップと相性がよく、成功体験を積みやすい3品を紹介します。どれも同じ型で回せるので、上達が早くなります。
① 野菜炒め(火加減と段取りの練習に最適)
野菜炒めは簡単そうに見えて、実は火加減と順番がすべて。だからこそ、型の練習にぴったりです。まずは「焦がさない中火」を基準にして、落ち着いて作ってみてください。
- 段取り:硬い野菜→柔らかい野菜の順で切って並べる
- 火:中火固定、焦りそうなら一度弱火へ
- 味:塩を先に少量→仕上げに醤油を鍋肌へ(香り)
② 鶏の照り焼き(味見テンプレがそのまま効く)
照り焼きは「しょっぱくなる」「焦げる」が起きやすい分、味見と火加減の練習に向きます。つまり、ここが安定すると“料理がそれっぽくなる”感覚を掴みやすいメニューです。
- 火:中火で焼き色→弱火で中まで
- 味:タレは一気に入れず、様子を見ながら
- リカバリ:濃ければ水を少量→煮詰め直しで調整
③ 具だくさん味噌汁(片付け・衛生・味見が同時に伸びる)
味噌汁は“毎日作っても飽きにくい練習”です。具材を変えればレパートリーも増え、味見の感覚も育ちます。さらに、煮ている待ち時間があるので、片付けの練習も同時にできるのが強みです。
- 火:沸いたら弱火(コトコト)
- 味:味噌は最後、薄ければ少量ずつ追加
- 片付け:煮てる間にまな板・包丁を洗う
具材が固定化しやすい人は“ローテ表”で悩みをゼロに → みそ汁具材ローテーション表(7日分)
FAQ(よくある質問)
最後に、実践すると出てきやすい疑問をまとめます。ここを先に潰しておくと、途中で不安になって止まりにくくなります。
Q. 料理が苦手でも、30分で作れるようになりますか?
はい、なれます。ただし近道は「レシピを増やす」より「型を固定する」こと。段取り(先に切る)と味見(小さく足す)が固まると、30分が現実的になります。
Q. 味が怖くて調味料を入れられません
その不安は正常です。だからこそ「小さじ1/4ずつ足す」ルールが効きます。怖い人ほど、少量で2〜3回動かす方が失敗しません。
Q. 片付けが本当に無理です…
まずは「待ち時間に1個だけ洗う」からでOKです。全部を片付けようとすると折れやすいので、まずは“ゼロ→1”を作るのが勝ちパターンです。
限界日は“火なし”を正式採用してOK → 料理に疲れた日のごはん術|火を使わない主菜・副菜 /
「自炊しない日」を仕組みにする → 自炊しない日を作る|惣菜×汁物で整える最低限献立
参考リンク(一次情報・信頼できる解説)
なお、安全面や「基本の考え方」は、公式情報を1本押さえておくと安心です。必要なときにすぐ確認できるよう、ここにまとめます。
まとめ|料理の苦手は“才能”じゃなく“習慣の設計”で変わる
改めてまとめると、料理が苦手を抜けるコツは、特別なレシピではなく「毎回同じ順で動く」ことです。段取り・下ごしらえ・火加減・味見・片付けを型にして、まずは1つだけ試してみてください。そうすると、気づいた頃にはキッチンに立つハードルが確実に下がっています。
- 段取り30秒で迷いを減らす
- 先に切る&小皿でバタつきを止める
- 強火を封印して事故を減らす
- 味見2回+小さじ1/4でブレを止める
- 待ち時間に洗うだけで片付けが軽くなる
さらに“家庭料理の基礎体力”をまとめて整える → 家庭料理が上手くなる最短ルート10箇条


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